どうも皆様こんにちは、こんばんは。土曜日担当のザキでございます。
ここ最近は秋の長雨、更に明日は台風らしいですね。なんて日だ!
さて、やっぱり創作に携わっている者としては、普段は自分の観ないジャンルも観なければいけない。
そう思ってここ最近、1980年代ハリウッドテイストが好きな自分が観ないジャンルの映画を観ました。
まず一つめは『ヒトラーと戦った22日』。
第二次世界大戦時にナチスの収容所の一つ『ソビボル収容所』で起きた脱走事件を描いています。
実際にあった出来事のようです。調べれば出てきます。
いい感じに暗い雰囲気から始まるのですが。いやぁ、エグい。人が死ぬ。いっぱい。
人が人にこんな事出来るのかと。笑いながら鞭を打ち、気紛れで殺すナチス軍人。
人の金歯でカフスボタンを作れと言われる若い男。妻をガス室で殺され、狂気に堕ちる宝石職人。もしかしたら色々な国が似たような事をしていたのかもしれません。
何より死ぬ瞬間が非常に良く描かれています。呆気なすぎず、ドラマチック過ぎず。きちんと影響を残す死に方をするんです。
その描写もエグい。グロテスクというのは人に影響を与える点においてある意味有効なんですね。個人的にはザクロマンがやばい。いや勝手に名付けただけなんですけどね。
ハリウッドにはない、ロシア独自の世界観と美意識。
そしてこれらを演じきった役者、作り上げたスタッフ陣の素晴らしさよ。
二番目はちょっと昔、2006年の映画『パンズ・ラビリンス』
『パシフィック・リム』『シェイプ・オブ・ウォーター』を作ったギレルモ・デル・トロが監督脚本のファンタジー映画(多分)です。
時は1994年。スペイン内戦で父を亡くし、母が再婚した独裁主義の恐ろしい大尉と暮らすことになった少女、オフェリア。
おとぎ話が好きな彼女が、再婚相手の家でレジスタンスとの戦争に巻き込まれながら、空想とも現実とも分からぬ世界に導かれる……。
これだけ聞くとファンタジー映画と思うのですが、そんな事はありません。
一つ目は、戦時中だという事が緻密に描かれているのです。むしろ戦争半分、ファンタジー半分、といったところでしょう。
子供の頃、不思議な世界を空想して、自分の家や近所を探検したりしませんでした?自分はしました笑
舞台は再婚相手の家で、子供が動ける非常に狭い範囲だけで物語が作られているのです。これがリアル。
二つ目は、空想の世界観が非常に暗い。
ハリポタをナルニアを想像したら大違いです。どこまでもダークな世界観、恐ろしげな風貌のパンにくすんだ色の妖精、そしてめっちゃ怖いあいつ……。さすがデル・トロ監督、クリーチャー描写が流石です。
これがまたリアルでほの暗くて生々しくて、耽美で妖しくて美しい。
空想が現実に侵食し、戦争が空想を容赦なく破壊していく。
ハリウッドだけではないヨーロッパ独自の美意識、たまりません。
本当に偶々なんですが、どちらも戦時中のお話なんですよね。
希望の見えない未来、本性と狂気が浮かび上がってくる人間達 、あってはいけないものなんだと思い知らされます。こんな作品に出てみたい。
それでは皆様、また来週に!さーてこれから会議だー。
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