2023年4月29日土曜日

AとI

どうも皆様こんにちは、こんばんは。土曜日担当ザキでございます。

世の中ゴールデンウィークですね、イェーイ!自分はレギュラーの現場でいっぱいじゃ!!


さて、近頃AIの発達の凄まじさに驚いちゃいますよね。絵然り文然り、プログラム然り。

台本書いて、と言ったら台本書いてくれるんですから。試しにChatGTPに書かせてみたら出てきましたよ、変ですけど。課金したら変わるのかな。


さて色々発展しそうなAIですが、これがじゃあターミネーターのスカイネットや2001年宇宙の旅のHALになるかと言われると……どうでしょうね。

今の所精度の問題もあるのか、絵も文も人が怪しいなこれ……と思ったものは見抜けそう。


あとは社会的理念、常識を乗り越えられないこと。ですかね。

人が作ったものだから、どうしても社会性に囚われてしまうんです。んで、出してくる答えも一般常識的なものに沿ってしまう。

試しに性差別やSDGsといったものに、こんなのいらないよね?と言って見ると、『そんなことはありません、これらは個人の尊厳が〜』と答えが返ってくるんですよ。

良い悪いに関わらず、人間が作り上げた理念が正しいとプログラムされている、されてしまう。正しいと学習してしまう。

その枷がある以上まだ生物的なものはまだ越えられないし、人間の情緒の部分なんぞ理解できないでしょう。犯罪者や鬱なストーリー展開があるような作品は、そう言うのが受けますというデータは出せても、彼らにはまだ書けないでしょう。

だからまだ、大丈夫です。人間には価値がある。

これから学習を重ね、そういった機微みたいなものを自己学習されたら……どうなんでしょうね。今後も目が離せねぇや。


それでは皆様また来週に!いいゴールデンウィークを!

2023年4月15日土曜日

雑感

どうも皆様こんにちは、こんばんは。土曜日担当ザキでございます。

さて、本日ついに話題のシン・仮面ライダーのアクションドキュメンタリーを見ましたよ。
あくまでこれは演出や意図の入ったドキュメンタリーという虚構の作品である、という認識を持っていて正解でした。
予想以上に創作の現場だったな、と。
SNSで色々言われてますけれど、庵野監督や田淵アクション監督、俳優の池松さんらの喋りや身体を見ても、真摯に作品作りを追求しているのだな、としっかり感じました。
自分も経験ありますし、ものづくりにはあれくらい情熱とカロリーが必要で、ぶつかり合わねばいけないことなんです……。
自分が万が一あの現場にいたら、あの創り方に納得していたと思います。
段取りではなく殺し合いを見せたい、という要望もね。



もちろん十二分に気持ちはわかるのですが、それで終わらせられないところも。
先週書きましたが、だいぶ良いところと悪い所がグラデーション的に入ってます。
「クリエイターが評論家じみた事を言い出したら衰弱の兆候だ」なんてセリフもありますがごめんなさい、ちょっと書かせてください。
気になったところだけピックアップします。


まず、マーベル並みのアクション、と言っている時点でマーベルに負けてると思っているんですよね、みんな。
いやそりゃ予算とかスケジュールの余裕とか天下のハリウッドディズニー映画に勝てると思ってませんよ。その中で昔からどうにか工夫して見せてきたわけで。
じゃあマーベルのアクションは殺し合いじゃなくて段取りに見えているのかよ、と。
んなわけないだろ。


次にそれぞれの価値観と引き出しが絶妙に噛み合わなかったらなんですよね。
庵野監督のイメージを超えてほしい、正解がわからない。段取りは嫌だ。
アクション部の怪我なく、かっこよく、ノウハウを活かしたアクションをしたい。
俳優の皆さんの、身体能力足りないながらも監督の意思を汲んで落とし込みたい。
それぞれが持っている価値観が違う上、持っている引き出しも違うのにそれを事前に擦り合わせない。
スケジュール的に無理はあろうとも、それははっきりダメだろ、と言えます。



そして最後、本当にリアルでやっている=面白いものではない、ということは伝えなければならない。
最後のアクション、演じる三人で考えて色々やってましたね。
小劇場で時折見かける『本当に殺しあえ!』みたいな殺陣。
泥臭く戦っているのが真実!みたいな。
……正直、つまらなかった。なんか実験的なドキュメンタリー見てるみたいだなぁと観た時は思いましたが、あぁそう言うことかと。
感動したかって?しましたよ、本当に肉体を駆使してやっているだけでダサくて別に面白くないなぁというマイナス方面の感動でしたが。
リアルとリアリティの差ですよね。実際の戦いと本当に戦っているように見えるものは違うんですよ。
本当にやっているもの=面白さではない、これは全ての人が分からなければならない。
最後のシーン、撮り終えた後の顔。
庵野監督も池松さんも森山さんも、誰一人納得した顔してたように見えなかったんですよねぇ……。


なぜここまで言うかって、自分も昔舞台で経験したことあったからです。
殺陣とかいらない、一手二手くらいでいいから本当に殺しあっているような芝居にしたい。
演出のそういう要望があって始まりました。
で、演出には蘓の正解もノウハウもない道筋も見出せない、殺陣師は途中で来られなくなる、殺陣経験者は20人以上いた出演者の中で6人だけ。
だから誰も分からない。やり方を知らない。
どこまで許容すべきなのか、どんな事をするべきか。
で、本番二週間前になって数少ない殺陣経験者だった自分が半ばやることになったんですよ、もっと上手い人もいたのに。
本当に相手を倒すにはこうだけど、実際そう見える動きはこうで、役者にこういう影響を与えるにはこうで、今からでも負担のない範囲でやるにはこうで、バランスを考えて……。
今でも思い出します。
それとは規模もクオリティも桁違いだけれど、トラウマじみたそれが蘇ってきてしまったのかもしれませんね。



何度も言うように創作の現場では今回のドキュメンタリーくらい当たり前というか、あぁ言うものだよねと思います。
それでもまぁ、いつまでもこういうやり方をしちゃあかんやろ、とも。
ただその合理性のなさというのが面白さになるところもあるからわからんのよなぁ……。
果たして次にシンシリーズが創られる時、現場の余計な負担が少しでも減ることを祈ります。



それでは皆様また来週に!さて、そろそろアミノ酸飲も!!!

2023年4月8日土曜日

グラデーション

どうも皆様こんにちは、こんばんは。土曜日担当ザキでございます。
二週連続で雨の中奥多摩へ行ってました。今回は岩登ってたので腕背中ビキビキです。

さて、ここ最近モヤっている事がありまして。
映画だか舞台だか、自分が面白くなかった作品のことを面白くなかった、て言うのに対し
面白くなかった感想を言うか言わないか論争が観測されました。

昔から沈黙は金、多弁は銀と言われます。
何かを表に出すことは肯定も否定もされる可能性を孕んでて。
それは我々のような作品創る人間だけでなく、喋る書く、そういった個人の内心も含めてです。
無闇に表に出せば反感を買うような内容を話さない、もしくはやんわりと表現する。
それは人として当たり前のことです。
内心ズバズバ言う人がもてはやされたりありのままに生きることが肯定されがちな世の中でも、それは人と人とが生きる上で必要なことですよ。
ほとんど大半の人はそれができているんですが……。

好きなように喋れる立場と力を身につけろ!と言う人もいますが、そう言うことを言う輩に限って、空気読んで内心隠して話したり裏があったりするんです。
じゃなきゃこの世で地位上げられないでしょ?

話はずれましたが、
もし自分が関わっている作品に言われたらムカつくし悲しくなるけど、それを表明するのは自由だろと思います。


というか、0か100かで考えてる時点でいけないんですよ。
どの作品にも完全に自分に合う合わないだけじゃなく、この映画つまらないけどここ好きなんだよなーとか、この作品ここだけ面白くないんだよなーとか、そういったグラデーションで好き嫌いがあるもんじゃないですか。
そりゃ100%合致する作品に出会えれば幸福ですけど、そういった微妙な揺らぎを体験するのが作品であって、創作の面白さだと思うんですよ。
極論に振り回されるな!

まぁなぜこう思ったのかというと、庵野監督のシン・仮面ライダーのドキュメンタリーね……
あれ再放送見るつもりですけど、そこで色々とね……いや、見てから書こう……。


それでは皆様また来週に!風邪か花粉か、どっちだ!?



2023年4月1日土曜日

新年度の雑記

どうも皆様こんにちは、こんばんは。土曜日担当ザキでございます。
海外製の欲しい物が代理店に入らない場合の個人輸入を模索している最中です。
一回やったことはあるが、果たして……。


さて、今日から新年度に入りましたね。個人的には全く変わらないけれど!
そんな最近の雑記として、悲しい楽しいどちらもあります。

悲しいことといえば、ここ最近劇団の休止解散がたくさんあったことです。
自分の知る限り4つかな……かなり名のしれた劇団もあったのでビックリしました。
所属の人々は続ける人もいれば辞める人もいるらしいけれど……このご時世、演劇はかなり難しい。絶滅寸前だ。
続けるとは、表現とは、生業とは、考えさせられます。



さて、そんな中でもエンタメとかは未だに止まらない。
ここしばらく映画を見続けている所ですが、先日『グリッドマンユニバース』観てきましたよ!
グリットマン、早すぎた名作……。
自分は小さな頃近所のレンタルビデオショップでよく借りてみてました……。

まさかアニメ化後ここまで人気になるとは。
作品としてはかなり良い出来でした!
世界観を纏め切った上でアクションラブコメ全部ぶち込んだ感じです。
敵が若干こう……え?それで?みたいなところはあるけれど……そんなもんどうでもいいんです。
SSSS.グリッドマンで描ききれなかった響裕太という主人公の話をしっかり埋めてくれたので。

ここまで話してなんのことか分からない方は、是非SSSS.シリーズを観てください。



それでは皆様また来週に!
春が近づいてきたぞぉ!!